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沖縄鉄軌道ルートの駅位置、県案と内閣府案で比較


沖縄鉄軌道の県が委託したルート検討委員会の報告で「C派生案」決まりました。

今後、内閣府案の数パターンのルートからも駅位置が検討されていく事でしょう。

今回は、決定した「県のC派生案」と内閣府案の中で当サイトが有力だと思われる「ケース2案」で駅の位置を比較します。

 

 

沖縄鉄軌道の県案と内閣府案の有力ルートで駅位置を比較

記載されている駅名は各案での仮称です。

県の案と内閣府の案で名称が異なっていても同じ位置だと思われる個所については、同行に並べました。

また、内閣府案では、快速停車駅の位置も既に検討されていたので「●」で記載しています。

県案ではまだ「快速/普通」の別は検討されていないようですので、快速停車の列は内閣府案のみのものです。

空欄については、発表された該当案に駅の記載がないためです。今後詳細は検討されるとの事です。

県案では豊見城以南の計画がありませんので北の名護から順に下り路線順で並べています。

沖縄県案 内閣府案 特記
C派生案 ケース2 快速停車
 名護  名護  両案 終点
 喜瀬
 恩納  恩納
 恩納谷茶  恩納谷茶
 恩納前兼久  ムーンビーチ
 うるま石川  石川
 うるま具志川  うるま具志川
 コザ十字路
 沖縄  胡屋十字路
 瑞慶覧(廃案) ライカム
 北谷
西普天間
 普天間 普天間飛行場
真栄原
 浦添 浦添市役所西
内間
 新都心  新都心
 那覇 県庁前  旭橋  県案 始点
 奥武山公園
那覇空港(廃案)  支線で対応
 旧海軍司令部壕西
 名嘉地
豊見城
 阿波根
 兼城
 糸満ロータリー
 糸満市役所  内閣府案 始点

県の案では、豊見城・糸満へのルートが計画されていませんので、早期に支線としてルートを出して欲しいものですね。

 

北谷か北中城か、コザか胡屋か、ルート比較を考える

那覇ー名護間のルートに関しては、県ルートで当初予定していた「県C案」ではぼ同じルートでしたが、最終的に「C派生案」に決定したために「瑞慶覧駅」が「北谷駅」に変わったことが大きな変更点です。

県案の「瑞慶覧駅」は内閣府案の「ライカム駅」と約1.5Kmほどしか離れていないのでほぼ同じ、ライカム地区からロウワー・プラザ住宅地区・キャンプ瑞慶覧までの米軍基地返還とその先にある開発計画を見越しての駅位置の決定だったと思われます。

 

その他気になったのは、沖縄県案では駅の設置さえも検討されていない「コザ十字路駅」が快速停車駅に予定されているという事です。

反対に「胡屋十字路駅」は普通駅になっています。

県案では、沖縄市唯一の駅位置に指定されているのにです。

これは、おそらく現在のコザ十字路が、国道329号線と国道330号線のクロスする、国道の要になっているからでしょう。

実際、バスの乗り換えを見てもここから泡瀬や北中城、知花、嘉手納、赤道、安慶名、胡屋などの各方面に分岐するバスが入り乱れ、多くの人がバスの乗り換えに利用している姿が見られます。

そういった理由から内閣府案では「コザ十字路駅」が快速停車駅に設定されているのでしょう。

しかし、現状の交通の要やバスの乗り換え場所ではあっても、コザ十字路周辺は胡屋十字路周辺よりも商店街の錆びれ方が酷く、バスとの乗り換え以外に駅の利便性はないように思われます。

胡屋十字路周辺のほうが、商店街・繁華街・役所などもあり、バス路線を再編して胡屋十字路周辺(胡屋駅周辺)でバスの乗り換えの利便性を高めれば前述の「コザ十字路駅」から「胡屋十字路駅」に快速停車駅を持ってきてもいいのでは。と考えられます。

 

また来年度からの内閣府案のルート決定、県案の駅位置詳細決定を待てば、広く県民が利用しやすい、利便性の高い沖縄鉄軌道ルートが、沖縄本線の駅位置が決まってくることでしょう。




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